裏ゆきるん

ほぼ毎日、ひっそりと京都のかたすみから叫びたい…

役所関係者による、公立保育所の移管説明会 感想とか

2014年09月12日に、 錦林保育所にて、京都市関係者による移管説明会に行ってきました。感想をメモったので、せっかくだから掲載します。

 

保護者とその子どもは無視した進め方

保護者は当事者なので、保護者の意見はパブリックコメントとして考慮される。が、あくまで考慮。発表から決定まで2ヶ月と短い時間を考えると、全く反映されないと考えてよし。

第三者審議会とかいうもので検討されたとかいうが、あくまでお大筋のみ。肝心なところの具体的な内容(どこを移管するかなど)は、市が決めている。決定した根拠は、あんまり納得行かない。各区に1つづつだけ、市営保育所は残す。出町柳に近い200名収容できる市営保育所はのこし、それ以外は民間へ。

民間へ移管するのは、費用削減のため。では、浮いた費用は「そのほかの子育て支援に使う」と主張するが、その内容が曖昧で具体性がない。子育て支援の為に、的確に使われる保証は全くない。的外れなことにその予算が流れてしまうのか…という懸念も感じられる。錦林保育所に通う子供にメリットはなく、かと行って他保育園の関係者に有効かというと、それが見えてこない。

保育所の先生方は、保育者として雇用され続けるわけでなく、別のところでキャリアを積んでまた現場に戻ってくるとか何とか。でも、保育所へらすのでしょ?どこに戻るのでしょうか?見えてきません。

費用削減で一番大きな効果は、お金をかける人を削ることだが、新規人材は採用するとか言ってるし、矛盾が大杉。「保育士になりたい」という学生が、公務員になっても保育士になれるとは限らず(その可能性が低い)、意欲のある優秀な人材を確保することが難しくなる。

このまま、市の思惑通りに流れてしまうのだろうが、保護者の意見を無視して移管先が決定したとしても、移管先が決まった時点で、移管先の施設の見学や様子などをチェックして、対応をする事ができる。(例:某学童保育(小学生低学年の放課後の保育)のときは、保護者会が役員中心にすごく動いた!)

しかし、移管がうまく言ったとしても、民間は人材を育てることを、市営よりは重要に考えていないように思われる。

移管先は、保育園運営(経験者の人数・年数に規定設けている)社会福祉団体を候補にあげているらしい。複数の保育園を運営している団体だと、よく民間保育園でのメリットとしてあげられる「先生が替わらない」が当てはまらない可能性が大きい。

運営者としても、人件費を下げるため1部の先生を残して、期間限定の職員を給料のベースアップをせずに、使い回して人件費を安くつけたいのが本音だろう。

 本当に公立保育所の民営移管はいかんのか?

だめばかり言っても仕方ないので、その根拠となるデータを検索しています。
全国にある公立保育所都道府県別の数をしらべていたら、下記の記事が引っかかりました。


お仕事関係で、求職中の元保育士さんたちに面接したことがありますが、私の「また保育士の仕事に再就職してもいいですか」との質問に、すごい拒絶反応。

「絶対嫌ですぅぅぅ!!!!」と思い切り首を振っていました。

公務員である公立保育所の職員のように、守られていないんですね。
介護系の職種は、事実そういう感じのブラックになってきているそうだし、どうすんだ!公立保育所を減らすということは、結構なリスク(触接の関係者=子どもと親となど)じゃないのかなぁ。
 
以下のサイトによると、京都市は30位にも入っていないです。データ元がよくわからないから何ともいえないけど、さらに減らすんだよね~、京都。

じゃあ、どうすれば丸く収まるのだろう

私がまとめるよりも、↓のサイトがうまく言い表しているなぁ、と思いました。

上記のサイトによると、子どもたちのために 民営化に求められる最低条件10か条として以下の内容を挙げています。

  1. 求められる「質」を備えること
  2. コスト軽減分は保育のために
  3. 早期の計画公開と利用者が安心できる説明と意見の聴取を
  4. 人件費の極端な削減は質の低下につながることを念頭に
  5. 事業者の選定は適正に
  6. 子ども・保護者の負担を最小限にする努力を
  7. 移行後の責任の所在も明確に
  8. 保育園の公共性を維持
  9. 直営施設の役割を確認し、急激な変化の影響も検証する長期的展望を
  10. 移行後の情報開示および利用者との対等な関係を促進 

今回、特に早期の計画公開からほど遠いんだよね。これが、一番かちんと来ますね。

対応はやっぱりお役所やな~

しかしながら、お役所はお役所、すでに決まっていることは、変更をすることは難しそうな感じでした。先方は、ことをこなすだけで当事者のことは「知ったこっちゃない」感じ。課長が保護者に押されっぱなしで、定年間際の元保育士さんが出てきましたが、言葉が響かない。他人事の感じです。

なんだかぐたぐたになってしまいましたが、以下でパブリックコメントを募集しています。

京都市:「市営保育所の今後のあり方に関する基本方針」(改定版)案に関する意見募集について

しかし、締め切りが平成26年度9月25日まで!まだあるので、とにかくブログにも、私の意見をぐたぐたと載せてみました。少しでも、物事がいい方向へ動きますように…